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若おかみは小学生! ネタバレあり感想

日劇場版若おかみは小学生!を見てきた

というのも高坂希太郎が大好きで、彼の茄子シリーズはどちらも5回ずつくらい見てる

おすすめのアニメはと言われたら間違いなく茄子シリーズを挙げると思う

 

そして脚本は吉田玲子

こんなの絶対おもしろいじゃんと思い、TVシリーズは見てなかったが劇場版を見に行った

以下ネタバレあり

若おかみは完璧な映画だ!って思ってる人は読まないほうがいいと思う…

 

 

まぁ結論から言うと良いところと悪いところがはっきりしている映画だった

 

 

良くなかった点

■話がまとまってない

おそらく原作のいくつかの短編をつなげて一本の話にしているが90分に詰め込みすぎて、ひとつひとつのストーリーが雑

主人公のおっこが「なぜ若おかみになるのか」、「なぜ頑張っていけるのか」

ここらはすごく話のコアだと思うのだがロクな説明がない

両親を事故で失って旅館にぶちこまれて若おかみをやらされるって相当バッドだと思うが特になんのイベントもなくおっこちゃんひたすら頑張っててもはやなんか不憫

 

またウリ坊という非常に不潔で顔面が溶けてる幽霊の少年がでてくるのだがこいつがマジでウザイ

おそらく原作ではいろいろ良いところもあるのだろうが本編だけ見てると尺がさかれておらずロクに活躍してないので不潔でキモくてちょっかいかけてくるまじでキモいやつという印象しかない

死ね

 

不潔でキモくてウザイのに活躍の場がないって…救いがなさすぎる

 

他にもいろいろ幽霊の仲間が出てきて(というかこの作品とにかく登場人物の親族が死にまくってそれぞれ霊体化しててスタンドバトルみたいになってる)一緒に働くようになるのだが全部ほぼ説明なし! 感じろ!って感じ

 

他にもライバルがでてくるけどロクに尺が割かれないのでただの嫌なやつ感が強かったり…まぁ基本ベタな展開だからこっちの脳内で補完するけどさぁ

 

とにかく尺が足りんかったんだろうなぁ

だからといってウリ坊に尺割いて90分以上の作品にされても辛いけど

 

もうひとつウリ坊の悪口

ウリ坊は小さい頃死んで幽霊になっているが、当時(おっこのお祖母ちゃんである)峰子に恋をしており、死んでからは峰子のことをずっとストーキングしているのだ

えっ メンがヘラってらっしゃる!? 顔面が溶けているのに!?

ウリ坊…お前重いよ…(そして汚くてきもい くさい)

 

良かった点

■絵が可愛い

やっぱ高坂監督の絵好き

ジブリっぽいけどパヤオよりいっそう垢抜けてる感じで

コクリコ坂とかマーニーの深夜アニメとジブリのハイブリッドみたいな絵柄まじで好き

 

レイアウトもバシッと決まってて何個か本当にうっとりするカットがあった

春の屋に向かうおっこを電線越しに鳥瞰カメラでとらえてるカットとかもう最高

 

…たまになんかへんてこりんなカットあったけど

ファッションショーのとことか

 

エンディングで監督のイメージボードが流れるんだけどぶっちゃけ本編の数億倍可愛い

 

というか本編はおっこたちメインキャラクターとそれ以外の人たちで別世界ってくらいキャラデザが違う ジブリ世界に別アニメのキャラが迷い込んだみたいだ

クロスオーバー?

 

たぶん原作がイラストつきだから監督もいろいろ気遣ったんだろう

 

 

作品全体を通して一番思ったこと

自分は原作読んでないしこれはもはや予想というか推理なんだけど

自分はこの若おかみは小学生!の原作、そうとう合わないんじゃないかと思う

 

話の節々に自分とは根本的に考え方が違うなと感じる場面がある

特に最後のお客さん

お前は!! 許される存在じゃないだろ!! なにおっこにタメ口遣ってんだ!

土下座して!! 全財産おっこに差し出して!! 春の屋前で割腹だろうが!!

 

あいつを許しちゃうことでおっこまでサイコパス人間みたいにならないか?

金玉つぶせ!!2個ともだぞ!!2個とも!!

 

 

たぶん原作が個人的にマイナス2億点くらいのところを高坂&吉田ペアがなんとか30点までひきあげた…しかしどうしても原作が骨組みになってしまうので俺には耐えられない展開が広げられてしまう

 

そんな感じじゃないでしょうか

高坂&吉田ペアを過大評価しすぎ?

だって二人の作品大好きなんだもん二人ならあんな展開にしないもん!!!!

今回原作との相性はかなり悪かったんじゃないかな~

でもおっこちゃんは本当に可愛かったしアニメーションは涙出るくらい良かったよ!

観測するかぎりけっこう褒められてるっぽいしこれがヒットして次は高坂監督オリジナルでつくってほしいな~

 

まとめ

ウリ坊はキモイ いなくても物語に支障なかった 生理的に無理で作品の評価を著しく下げている